Negativedge

はてなグループ難民

本田真吾「切子」

切子、それりょうくんやない……

切子

切子

クラスのアイドルだったあの子がバケモノに!
って謎が解かれるのかと思っていたら、別にんなこともなかった。

一応、過去の因縁やら殺した犯人が誰なのか云々の謎は解ける。が、だからと言ってなんで切子が化物化したのかは謎のまんま。


結局主人公が罪悪感から、アイドル的な切子像で記憶を上書きしてた(すごいな)ってのは良い(良くないけど)として、結局切子の正体は謎のまま。
だって見た目バケモノじみてるだけで、こいつ普通に人間だよね。じゃあ相変わらず「人間がなんで化物になったのか」という謎はついてまわるわけだが。
仮に人間以外の生命体だったとしてもなんでそんなのが学校通ったりしてるんだという謎が。大体自殺した云々の情報が知れ渡ってるんなら一応検死した法医学者や警察からも人間と認定されてるはずだし。死体の情報読み取った異星人が、生前の切子の姿トレースしてるとでもしなきゃ理屈に合わんぞ。

あとまあ最後のシーンは完全にギャグ。「どうやってこの町中をバレずにここまで来たんだ?!」って方が気になって、ゾッとするどころではない。
エレンみたいに任意に巨大化できる体質なのだろうか?途中いきなり消えたりしたから、もしかして瞬間移動とか非実体化出来る特殊能力持ちなのかもしれない。

『いきている首』アレキサンドル・ベリヤーエフ

生き返ったのなら、死んでいなかったのだろうさ

いきている首 [冒険ファンタジー名作選(第1期)]

いきている首 [冒険ファンタジー名作選(第1期)]

ド嬢に影響されて(以下略その2
初出は「バーナード嬢曰く」1巻のあとがき。過去に「合成人間ビルケ」と言うタイトルで出ていたもの。
合成人間ビルケ (SFこども図書館 18)

合成人間ビルケ (SFこども図書館 18)

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キモいというか怖い表紙。これで読んでみたいと思う子供がどれだけ居るのか。なぜもっとコミカルにしないのだろう。
ちなみにこのウェイトリー兄弟の弟の方みたいな奴はビルケではない。ビルケは実験に使われた元踊り子の方
一回タイトルだけ「いきている首」に変わって、その後には表紙も挿絵も変わった模様。


いきている首 [冒険ファンタジー名作選(第1期)]
変わってよかったね。
これならお子様でも安心。

自分も過去に読んだことはあるハズだがタイトルはどちらだったか覚えてない。もう完全に原題の意味に近いタイトルの「ドウエル教授の首」で覚えちゃってて、過去に読んだ時どんなタイトルだったか覚えてないんだよね()。ほんとうに読んだのか?

ドウエル教授の首 (創元SF文庫)

ドウエル教授の首 (創元SF文庫)


ちなみに元タイトルの「ビルケ」は新版の挿絵ではこうなっております。

あらかわいい
ビルケは踊り子で、死んだ後ケルンによって首だけ培養される人。その後ケルンから新しい体与えられるが、結局足から腐り落ちてしまう。
と言うか、首と他人の身体繋げただけで「合成人間」ってのは無理あるやろ…

ストーリー

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主人公のローランは就職難からケルン博士の助手として働く事になった。ところが、そのケルンの研究室で出会ったのは、先日死亡が報道されていたドゥエル教授……の首だった。なんとローランの仕事はドゥエル教授の首の世話だった。喋れないドゥエル博士の首を世話していくうちにドウエル教授の死の真相とケルンの野望を知るローラン。しかしドウエル教授の研究を完成させたいという熱意に説得され、そのままケルンの研究を手伝うことになる。
そしてある日踊り子ビルケの遺体が運ばれてくる。頭部に損傷のない綺麗な死体だったことからケルンは早速首だけを切り離してドウエル教授と同じように培養を行う。
ケルンの次の実験は人間の胴体と頭部を繋げて一つの人間を創りだすというものだった。
ビルケにぴったりな胴体を入手すべく死体安置所巡りを繰り返すケルンだが、目当ての死体は見つからない。そんな時列車事故が起き、おあつらえ向きな死体が手に入る。ケルンは早速手術を行い、ここに合成人間ビルケが誕生したのだった。
流石に嫌になったローランは病院を辞めようとするが、ドウエル教授の首の真相が暴露されることを恐れたケルンにより精神病院に隔離されてしまう。
一方ビルケは新しい体を手に入れたあと病院から脱走。行方知れずとなる。
(続きは本編で)

感想

うーん。前のと比べて突っ込みどころ多いな。免疫抗体の話とかどうなってんだろ。そんなに簡単に人間の首を生かせられるのか?
相当面倒くさい気がするんだが。手足切り離して胴体だけとかならともかく、首だけとなるとねえ。脳に必要な栄養やら何やらかんやらを生成する必要が。後は老廃物とか。そこら辺大丈夫なのかね。
ちなみにちょっと前に、脳死した人間の身体に全身麻痺の人の頭部を繋げる手術を行うみたいなニュースがあってたんですが。
医学ジャーナリストが指摘する「頭と他人の体の結合手術」の問題点

150人以上のスタッフが必要で、手術時間は36時間に及ぶ。費用は1500万ドル(約18億円)とも

しかも成功確率がかなり低い。
こんな難しい手術を一人でやるなんてケルン、やはり天才か……。
まあ、世界観的に相当未来の話なんでしょうなぁ

「死人を生き返らせる」みたいな表現してるけど、今の基準から言ったら正直生き返ったということは単なる仮死状態だったって事になるよねぇ。単に蘇生しただけ。心肺停止状態から蘇らせるなんてことは全国の病院でも行われているだろうし。法的に死体にはなってはいないと。
ふと思ったんだが、ロボコップと状況的には似てるかも知れんね。
ちなみに海野十三が似たような短編を書いていて、こちらは人間の首に犬の胴体くっつけて生き返らせるとか言う、ええ……何それ……な感じの話でしたね

倫理的にやべーだろと思うような研究だけどソ連の連中ならやるだろうなとなんか妙に納得できる感じでしたね。ちなみに暴露された後のケルンの偽装工作がかなり雑。



ド嬢の2巻読んでやる気無くしたのでド嬢に影響受けて読んだ本はこれにて終了。


ちなみにこの創元SF文庫のやつは100円で買ったんだが、Amazonだとなんか値上がりしてるねぇ…(遠藤並)

ドウエル教授の首 (創元SF文庫)

ドウエル教授の首 (創元SF文庫)

3000円ぐらいになっているが、それなら他のやつを新品で買ったほうがマシなんじゃないかなぁ
ドウエル教授の首

ドウエル教授の首

HELLSING OVA 9

もうちょっとだけ続くんじゃ

HELLSING OVA IX 〈通常版〉 [DVD]

HELLSING OVA IX 〈通常版〉 [DVD]


abemaTVの配信で9話見逃したんでレンタルで見たけどなんかなぁ…酷いいうか。酷いよね。
若ウォルターとアーカードの戦闘シーンは良いんだけど他がさ。
基本的に原作の絵に色つけて若干動かしてるだけな感じのするシーンが多いよね。っていうかなんかカクカクになってるところが目につくんだけど。枚数足りてないんじゃないのか…?
前回のいい感じの引きからあのショボイシーン見せられるとは思わなかったな。

後なんか声優がさ…若ウォルターとショルターあってないだろこれは……このキャスト決めた奴は難聴なのか?なんかどっちも声軽すぎる…。
もうさんざん言われてるけどロリカードの声優もさ。うん、原作者がぱふかなんかで言ってたよね。幼女アーカードの声優も中田譲治にやらせるって。でも本当にやる奴があるか。て言うかあれは冗談のたぐいだろ…
なんか替えなくて良いところ換えて、替えなきゃいけないとこ変えてない気が。

いいとこと言ったらウォルターがアーカードぶん回してるシーンぐらいですかね。
ああ、あと「遊んでやるよ」で終わらせてたところぐらいか。あれ結局「遊んでやるよ」と言いながら、10巻だと「お前の人生を賭けた勝負に付き合う気など私には無い」っていって戦闘もなにもしないからな。

ほんで監督誰やろと思って調べたら「鈴木健一」
HELLSING IX -HELLSING-
誰や。
Wikipedia内にも該当する人物の記事がないみたいだが…

ちなみに、10月から始まるドリフターズの監督も鈴木健一。

ダメっぽいなこりゃ

通りでドリフターズみたいな映像になってんなと思ったわけだよ。ドリフターズにはロマのフ比嘉呼んでこいよマジで

J・G・バラード『ハイ・ライズ』

初めて買ったSF小説は、ド嬢に影響受けて買った「ハイ・ライズ」で、買ったその日にブックオフに売り飛ばしました!
SFなんて、それでいいんだよ

と言う訳で、ド嬢2巻にて紹介されていた「ハイライズ」が古本屋に売ってたので買ってきました。先月発売されたばかりなのに早いね。ちなみに中古で510円。定価は994円。

それにしても、ラノベだって滅多に1000円超えなんてしないのに、このうっすぺらい文庫本が1000円近いとはね。学生さんに買える値段じゃないよな。
確かに本の価値は文字の数やページ数では決まるものではないが、だからといってこいつが面白いってわけではない。

冒頭から主人公が誰かの尻の肉食ってるシーンから始まるし。

取り敢えず主人公は離婚後にこの高層マンションに引っ越して来た医学部講師。身の回りの説明やらの段階でまだ話は進んでないですね。上の階からベランダにワインボトルが落ちてきた辺りです。

まだ序盤じゃねーか。

だって読みにくいんだもんこれ。
大体さぁ、文学的に優れてるって言っても、それは原語での話であって。訳書になると、翻訳者が文学者でもなけりゃ文学的な文章に出来るわけがないと思うのだが。それこそ村上春樹あたりに翻訳させるべき代物じゃないんすかね。

つうか、これ映画になってるらしいんでそっち先見たほうが良さそう。原作読んで映画見て通ぶるとかやるにはレベルが高すぎる。多分読み終わるより、映画がレンタル落ちするほうが早い。

「バーナード嬢曰く」2巻

1巻に比べると微妙



なんとも残念なことに、ド嬢が本を読んでしまいます。
お前、読書せずに読書家ぶりたがるキャラじゃなかったのかよ……失望しました。ド嬢のファン辞めます。
ていうか、そういう読まずに語ってるというのが読者が変な苦手意識持たずに笑える対象だったのに、読書するようになったら、読者より格上にランキングされて突っ込み辛くなるじゃん……。
あとまあ、なんか1巻でやったことの焼き直しみたいな事もやっててちょっとガッカリではありますね。
まあ、笑えるネタはあるのはあるんだが
なんか、ギャグの濃度薄めって言うか、神林のキモい言動がだんだん薄れていってるような。ド嬢もだんだんトンチキなこと言わなくなってる気がする。
掲載誌変わった影響かね。
2巻はほぼ一迅社comicREX連載分っぽいし。
段々小説以外の本も入ってきている?

何が詰まらないって、どれに対しても面白いって評価下してばっかで単なる本紹介漫画に堕してるところよな。
1巻の頃は本の内容自体については大して触れても居なかったし、本というより本以外のあんま関係のない部分を取り上げてたから面白かったんだが、ド嬢が本を読んで評価を下す様になるとそれまでの様な偏見に満ちた評価は鳴りを潜めて、単に面白いを連呼するだけのマシーンになってしまった。
なんかこう本を読んでる人をネタにしてたのに、対象が本自体に移ってしまった感じがする


しかし、comicREXって読者層謎だな。ド嬢自体はSFネタ多いところからすると40〜60代辺りがターゲットな気もするが、その年代の連中この雑誌読んでんのか?

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「金の彼女、銀の彼女」1巻

Amazonがしつこく薦めてきたやつ

うーん。微妙。
主人公の想い人が池に落ちて金と銀の2人に分裂、というシチュエーションがなんか新しい気がしたんだけど、よく考えたら同じ顔の女が二人いて何が楽しいのだろう…という感じしかしない……面倒臭いだけじゃね?

というか、金と銀の配色反対にすべきでは?金髪の方がヤンキー臭い感じ出るし。銀髪の方が高貴な感じするし。
実際の希少価値と毛髪の色のイメージは違うよな。
にしても大人しい方が元の位置に収まってるってのが意外ではあるし面白みのない部分ではあるな。取り巻き連中がウザいから銀の方がお嬢様やってたら一掃できたのかもしれんのに。

なんかどっちもチョロい感じがしてもうこれ以上話が発展しそうにない気がするんだが。どっちも主人公に好意的なら分ける意味は?
これからプラチナとか銅とか増えたりするんかな?
謎なのが金髪の方は性格も環境そのまんまだからほっといたらまた分裂しそうなんだが、金髪のストレスは勝手に銀髪に行くようになってるんだろうか?
それにしても、銀はともかく金までお嬢様の癖して胸元のガードが緩いのは何なのか……