寿孝太「純愛教祖みかなさま」

書店でどっかで見かけた絵柄だなと思って手にとって見たら作者が「寿孝太」。どっかで聞いたようなと思いつつレジへ。
やっぱり以前東方で同人誌出してた孝太氏で間違いないらしい。近年はそうでもないが、初期の頃は(界隈があやもみ一色の時に)にともみの同人誌出してたんで個人的な評価は高い。

内容はまぁ、説明しづらいけど、この作者の同人時代の作品読んだことのある人なら「いつもの孝太」。要はまあ、このゆるふわな絵にしてはちょっと過激かもしれないエロネタを、エロさを感じさせないでやっているという。そんな感じ。面白いかって？まあ、それなりに。テンポがいいというか勢いがあるというか。読ませるというか。

問題はデビュー前の受賞作「オヤジ娘」の方でしょう。
父、母、娘の三人家族の話だが
父41歳。妻に女装を強要されていて、自分の娘の妹と言っても十分通用しそうな見た目をしているとか言う超生物。
その奥さんは男性恐怖症で、娘に「パパが男みたいな発言するとか気持ち悪いよねッ？」とか言うほど。そんなわけで夫に女装を強要している。当然性交なんぞするはずがない。それじゃどうやってこの娘は生まれたのかというと、奥さんが泥酔している間に種付けしてたそうな。
なんでお前ら結婚したんだよと言いたくなるな……。奥さんが旦那に女装を強要の時点で既にサイコホラーじみてるわ。

個人的にはこれの方が面白いかなぁ。これで双葉社の神風賞受賞したらしいが、よく通ったな……たしかに面白いけど色々ぶっ飛び過ぎやで…。なんでこっちが連載されなかったんだろう？まあ、受賞作で連載って4コマじゃあんまないのかな。それとも掲載誌の他の作品とかぶるからか？単に一発ネタでこれ以降のネタは考えてなかったんだろう。

純愛教祖みかなさま : 1 (アクションコミックス)