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「鬱ごはん」2巻

漫画は1巻から読まなければならないなどと誰が決めたのか。


「バーナード嬢」のアニメ化で知った作者の他の作品も押さえておこうかと。そんな気になったもののそんなクソみたいな理由で買うのも嫌だなと思ったのであえて2巻のみを買うことにした。
というか、1巻はサンプル読んだ時点でまず読む気にすらならないので、読みやすそうなこっちに手を付けたといったほうがいいか。一体誰が漫画は1巻から読まなければいけないなどと決めたのか。読む側にとってはそんなものは重要ではない。重要なのはその漫画が面白いかどうかだ。順番などどうでもいい。あとの方から読んだほうが面白いと感じるならそう読むべきだ。順番などクソ食らえ。わざわざ順番にこだわるのは役所人間かA型の人間くらいだ。

で、1巻でサンプル読んだ時点では「ゲロ吐きそう」「メシがまずくなる」「」以外の感想思い浮かばなかったけど、2巻だとそこまで酷くはない。
1巻では冒頭から謎の黒猫が登場する。要するに「みどりの星へ」のドロシーみたいなもんだろう。

ということは、実はこの鬱野は作中示されている年齢よりも遥かに年を取ったおっさんだったと言うオチが待っている可能性が微粒子レベルで存在する…?

鬱ごはんのタイトル通り、最近のメシブームに対するアンチテーゼなのかなんなのかとにかくひたすら不味そうなメシの描写が続く。1巻では冒頭からこの黒猫がひたすら食欲を無くすことをつぶやいていて主人公の鬱野はそれを無視してるのかわかってて食ってるのか、そんな黒猫のささやきを無視してひたすら飯を食う。別にうまそうにはせずに

読んでいて嫌な気分にしかならないが、食事を栄養補給程度にしか考えてない人間にはある意味ピッタリなのかもしれない。なにせ最近飯ブームですからね。孤独のグルメぐらいまでなら良いけど、「くーねるまるた」辺りになるともう、「またか‥‥‥‥いい加減にしろよ……」以外の感想が出てこない。
うまい飯を食いたいと思う自分ですらこれなのだから、昼飯をカロリーメイトなんかで済ませたり、毎日牛丼食ってもなんとも思わないような、食に興味のない連中には自分以上にうんざりしてるだろう。
そういう人には多分ぴったりかも知れんね。
いやねーわこれは。
流石に普段から飯食うのうんざりしてるのに、更に食うのが嫌になるマンガなんて読みたくないだろう……。

ちなみに2巻は1巻に比べたらギャグの比率は上がってるし糞猫もあんま出てこないので多少はマシかなぁ。読むなら2巻から読むのをおすすめしますよ。まどか魔獣編同様にね……

イヤミスなんて言葉が流行ってるけど、これはさしずめ「イヤメシ」漫画だな。飯を食うシチュエーションが必ずしも漫画にある様な良いシチュエーションで行われるとは限らない。
本来幸福であるはずの、飯を食う場面が外的要因によって嫌な状況に陥る様を描いている。
孤独のグルメでゴローが失敗したシチュエーションを更に煮詰めたような漫画。


ちなみに最近になってド嬢アニメ化の影響で1巻が無料配信されているようだ。ああ~~1巻買って無くてほんとよかったァァァア