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「進撃の巨人」28巻

今回は一話ずつ読めてたので割と面白かったかな

進撃の巨人(28) (講談社コミックス)

進撃の巨人(28) (講談社コミックス)


前巻あたりから唐突に始まった感のあるパラディ島の内紛。
いまいちエレンの目的が分からん状態で続いてたけど今回は、
まあ、相変わらず不明。
やっとエレン、ミカサ、アルミンの3人で話し合う機会が出来て、真意が明らかになるのかと思いきや。
ミカサの強さの秘密やエレンに執着する理由があきらかになっただけという……。(エレンの語った設定が正しいなら、兵長の宿主は誰なんだ?エルヴィンにしろ、叔父にしろどっちにしろ死んでるが)

それでまあ、気になるのはジークとイェレナの動向と目的ですよね……。
前巻だとイェレナがジークの指示でなにやら仕込んでた用ですがまぁ……やっぱりそうか……という内容。わざわざラカゴ村の巨人化実験の仕込みのシーン入れて、尚且つイェレナが何かの目的で料理人だけを保護していた……となると結論はこうなる。
と言うか、脊髄液吸うと痙攣するとか言う設定完全に忘れてましたね……。多分この結論自体はみんな思いついたんだろうけど、それをSNSで共有したら「痙攣がないから違う」と突っ込み入るようにこの設定入れてたんでしょうか……。
ネタばらし自体は早く、この巻の最初の話で明らかになる。
展開はぇーなオイ。

で、ジークだが、島の連中に自分の脊髄液入りのワイン飲ませていつでも巨人に出来るようにしてるとか、ここまで来るともはや「二重スパイ」的な奴だったのかと思うんですが、(イェレナがやたらマーレ人を殺していた事も怪しく感じるし)
「暴悪」で一人語りしてたところによると、パラディ島の連中が自分をそう簡単に信用するはずもないという事を見抜いていて、保険をかけていた模様。つまりは目的としては一貫して、かつて語って居たようにエルディア人の解放が根底にあり、ただお互いに信用できずにすれ違っていただけのように見える。
が、次の話で描写されたジークの過去によると目的はエルディア人の断種(?)。巨人が居なくなれば苦しむ人がいなくなると言う思想に基づいている模様。これには彼の両親が、彼を復権のための道具としてしか見ていなかった事による模様。
外に出たいなどと抜かす父親とは違ってジークはあの壁の中でも特に不自由は感じていなかった模様。
そして、自分の親が復権派だと知ったジークは自分と祖父母の為にもそんな危ない事は辞めてくれと懇願するが、両親は聞く耳を持たない。自分がフェイのようになっても良いのか?と聞くが、アレは世界の方が間違って居るんだと自分の間違いを認めない。グリシャは本当にロクでもないな。
結局、その頃仲良くなっていた獣の巨人の前継承者の助言に従い、両親を告発する。そうする以外に彼と祖父母が助かる道はないと。
巨人の継承時期が近づいた頃、巨人研究者である前継承者の「始祖の巨人は記憶だけでなく、肉体そのものも改変可能である」という論を聞いたジークは、エルディア人から子供が産まれないようにすることを思いつく。エルディアがこの世からいなくなれば自分たちのように苦しむ人たちも居なくなるだろうと。

意外にも目的が普通?ですね。
しかし謎なのがどうやってもこんなの思想受け入れるはずが無いだろうエレンがジークの味方してることですよね。エレンは元の性格がアレな上にグリシャの記憶も引き継いでる。どうやってもジークとは反発しかしなさそうなんですがね……。

で、一番面白いのが兵長の独白。
エレンを連れ出した調査兵団造反組(イェーガー派)は自分たちをジークのところに連れて行く事を要求するが、これを巡って兵団内で議論になる。ピクシスはイェーガー派に降参して要求を受け入れる方針を固めるが、ピクシスの本当の狙いはエレンをジークの元に案内する間に隙をついてエレンを食わせる積もりである。と兵長は見抜く。

ここで、兵長
今まで仲間の命を犠牲にしてまでエレンを守ってきたのはなんなんだ?
ひどい茶番だ
人類の為ってのは何だったんだ?
と思う


うん。そうだな。
壁の外にも人間いる上に人類の敵とか言われてた巨人が同じエルディア人だったって設定が明らかになってマーレ編に入るまでずっと思ってたよ。
ついでに言うと、周回遅れでやってたアニメのseason3見てても思ったよ。特にエルヴィンのあたり。
ついでに言うと今期season3の2期(どうしてもseason4て言いたくないらしい)始まるらしいけど、
これは話の位置的に更に茶番劇さが酷いことになると思うんよね……まあ、それだからと言ってクオリティ落とすようなことはしないで欲しいですが。