本田真吾「切子」
切子、それりょうくんやない……
- 作者: 本田真吾
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2015/03/09
- メディア: Kindle版
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って謎が解かれるのかと思っていたら、別にんなこともなかった。
一応、過去の因縁やら殺した犯人が誰なのか云々の謎は解ける。が、だからと言ってなんで切子が化物化したのかは謎のまんま。
結局主人公が罪悪感から、アイドル的な切子像で記憶を上書きしてた(すごいな)ってのは良い(良くないけど)として、結局切子の正体は謎のまま。
だって見た目バケモノじみてるだけで、こいつ普通に人間だよね。じゃあ相変わらず「人間がなんで化物になったのか」という謎はついてまわるわけだが。
仮に人間以外の生命体だったとしてもなんでそんなのが学校通ったりしてるんだという謎が。大体自殺した云々の情報が知れ渡ってるんなら一応検死した法医学者や警察からも人間と認定されてるはずだし。死体の情報読み取った異星人が、生前の切子の姿トレースしてるとでもしなきゃ理屈に合わんぞ。
あとまあ最後のシーンは完全にギャグ。「どうやってこの町中をバレずにここまで来たんだ?!」って方が気になって、ゾッとするどころではない。
エレンみたいに任意に巨大化できる体質なのだろうか?途中いきなり消えたりしたから、もしかして瞬間移動とか非実体化出来る特殊能力持ちなのかもしれない。