Negativedge

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J・G・バラード『ハイ・ライズ』

初めて買ったSF小説は、ド嬢に影響受けて買った「ハイ・ライズ」で、買ったその日にブックオフに売り飛ばしました!
SFなんて、それでいいんだよ

と言う訳で、ド嬢2巻にて紹介されていた「ハイライズ」が古本屋に売ってたので買ってきました。先月発売されたばかりなのに早いね。ちなみに中古で510円。定価は994円。

それにしても、ラノベだって滅多に1000円超えなんてしないのに、このうっすぺらい文庫本が1000円近いとはね。学生さんに買える値段じゃないよな。
確かに本の価値は文字の数やページ数では決まるものではないが、だからといってこいつが面白いってわけではない。

冒頭から主人公が誰かの尻の肉食ってるシーンから始まるし。

取り敢えず主人公は離婚後にこの高層マンションに引っ越して来た医学部講師。身の回りの説明やらの段階でまだ話は進んでないですね。上の階からベランダにワインボトルが落ちてきた辺りです。

まだ序盤じゃねーか。

だって読みにくいんだもんこれ。
大体さぁ、文学的に優れてるって言っても、それは原語での話であって。訳書になると、翻訳者が文学者でもなけりゃ文学的な文章に出来るわけがないと思うのだが。それこそ村上春樹あたりに翻訳させるべき代物じゃないんすかね。

つうか、これ映画になってるらしいんでそっち先見たほうが良さそう。原作読んで映画見て通ぶるとかやるにはレベルが高すぎる。多分読み終わるより、映画がレンタル落ちするほうが早い。

「バーナード嬢曰く」2巻

1巻に比べると微妙



なんとも残念なことに、ド嬢が本を読んでしまいます。
お前、読書せずに読書家ぶりたがるキャラじゃなかったのかよ……失望しました。ド嬢のファン辞めます。
ていうか、そういう読まずに語ってるというのが読者が変な苦手意識持たずに笑える対象だったのに、読書するようになったら、読者より格上にランキングされて突っ込み辛くなるじゃん……。
あとまあ、なんか1巻でやったことの焼き直しみたいな事もやっててちょっとガッカリではありますね。
まあ、笑えるネタはあるのはあるんだが
なんか、ギャグの濃度薄めって言うか、神林のキモい言動がだんだん薄れていってるような。ド嬢もだんだんトンチキなこと言わなくなってる気がする。
掲載誌変わった影響かね。
2巻はほぼ一迅社comicREX連載分っぽいし。
段々小説以外の本も入ってきている?

何が詰まらないって、どれに対しても面白いって評価下してばっかで単なる本紹介漫画に堕してるところよな。
1巻の頃は本の内容自体については大して触れても居なかったし、本というより本以外のあんま関係のない部分を取り上げてたから面白かったんだが、ド嬢が本を読んで評価を下す様になるとそれまでの様な偏見に満ちた評価は鳴りを潜めて、単に面白いを連呼するだけのマシーンになってしまった。
なんかこう本を読んでる人をネタにしてたのに、対象が本自体に移ってしまった感じがする


しかし、comicREXって読者層謎だな。ド嬢自体はSFネタ多いところからすると40〜60代辺りがターゲットな気もするが、その年代の連中この雑誌読んでんのか?

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「金の彼女、銀の彼女」1巻

Amazonがしつこく薦めてきたやつ

うーん。微妙。
主人公の想い人が池に落ちて金と銀の2人に分裂、というシチュエーションがなんか新しい気がしたんだけど、よく考えたら同じ顔の女が二人いて何が楽しいのだろう…という感じしかしない……面倒臭いだけじゃね?

というか、金と銀の配色反対にすべきでは?金髪の方がヤンキー臭い感じ出るし。銀髪の方が高貴な感じするし。
実際の希少価値と毛髪の色のイメージは違うよな。
にしても大人しい方が元の位置に収まってるってのが意外ではあるし面白みのない部分ではあるな。取り巻き連中がウザいから銀の方がお嬢様やってたら一掃できたのかもしれんのに。

なんかどっちもチョロい感じがしてもうこれ以上話が発展しそうにない気がするんだが。どっちも主人公に好意的なら分ける意味は?
これからプラチナとか銅とか増えたりするんかな?
謎なのが金髪の方は性格も環境そのまんまだからほっといたらまた分裂しそうなんだが、金髪のストレスは勝手に銀髪に行くようになってるんだろうか?
それにしても、銀はともかく金までお嬢様の癖して胸元のガードが緩いのは何なのか……

『合成怪物の逆襲』レイモンド・F・ジョーンズ

ゴセシケ曰く。

合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選)

合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選)

ストーリー

自動車事故にあい死亡してしまったジョンとマーサ。その脳は摘出されて人工頭脳の一部となった。マーサの兄デミング博士は妹のマーサとその婚約者のジョンの脳を助けるべく、人間の脳を使った人工頭脳の使用の中止を委員会に訴えるが議長の命令で殺されてしまう。
デミングが殺されたことを知らないジョンはいつまでたっても連絡が来ないことにしびれを切らして、人工頭脳の内部から自分の使っていた技術ロボを操り、脳波で操れる生物、合成神経細胞群塊(ゴセシケ)を創造する。
マーサと二人でゴセシケを使いデミング博士の家まで行くが、そこで博士の妻キャサリンからデミング博士が死亡していたことを知る。2人は博士が死の直前キャサリンに送っておいた告発文を新聞社に送るように言うが、そのことを記事にしようとした記者はジョンとマーサと同じく黄色い車に殺されてしまう。
謀殺されたことを知ったマーサとジョンは人工頭脳センターにもどりデミングの脳を探す。

感想

バーナード嬢に影響されて読んでみました!(バァァァァン)
※たまにこういうことを恥ずかしげもなく言う人がいる……

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「アキタランド・ゴシック」1巻

おお、これは面白い‥‥‥

アキタランド・ゴシック (1) (まんがタイムKRコミックス)

アキタランド・ゴシック (1) (まんがタイムKRコミックス)

これはきらら史上に残る傑作と言っても過言ではない…かもしれない。大体御三家の次ぐらいに面白いぞ。もしこれが終わるようならきららも本格的に終わりだな。

道満晴明から下ネタとおぞい成分とサブカル分抜いて、可愛いさぶっこんだような作品。
ゴシックというのは要するにゴシックホラーのゴシックらしくゾンビやらUFOやら紅翁等の妖怪が出てくる。
さらにはFPSオンラインゲーム的な要素も何故か入っている。
雰囲気でいったらピカ一。同じゴシックでも棺担ぎとは別物。あれひどかったね。なんであんなに続いたんだろ。あんなもの続けるぐらいなら残す作品あんだろって思うのだが。

キタランドなんて名は付いているが、秋田とは名ばかりの魔境。ツノの生えた人間がいたりゾンビが跳梁跋扈して空にはUFOが。盆踊りともなれば魔界から名状しがたいものがあふれだす。というゴシックホラー風のギャグ。
なんとなくB級ホラー的なチープさを織り交ぜてるけど本当にチープではないというそこら辺のさじ加減がちょうどいい感じ。

あとまあ、なんかメインの3人のキャラデザ見てると、なんとなくネズミ妖怪の耳にバチンバチンするのが好きな同人作家の絵に似てた気がするんだが……

「黒魔女さんが通る‼」

今期アニメヤバイですね……本当に見るもん何もねぇ……。なんだかんだ言って毎期見てた気かするのに今回は本当無理。
アクティヴレイドは黒騎が出張りすぎてつまらないし、ほかは大体腐女子向けか角川系のつまんない萌えアニメかアイドル系しか無いという……
仕方ないのでabemaTV見てたら、正直こっち見てたほうがまだマシって言うね……過去の名作とかもやってくれるから、駄作だらけの今期を見続けるという苦痛をあえて受ける必要はないわけですね。

それで「黒魔女さんが通る」もアベマで放送されてるタイトルの一つ。表紙とタイトルは知ってたが、読んだことはなかったんで。まあ、たまには字だけの本もね。*1
なんか子供向けにしては絵のタッチがあれだなと思ったけど、天テレで放送されてたものらしい。道理で。

黒魔女さんが通る!! チョコ、デビューするの巻 (講談社青い鳥文庫)

黒魔女さんが通る!! チョコ、デビューするの巻 (講談社青い鳥文庫)

オカルトマニアの小学生(やな小学生だ……)黒鳥千代子(チョコ)が、こっくりさんの最中に間違って呼び出したのは黒魔女「ギュービッド」。ギュービッドは黒魔女のインストラクターで呼び出した本人を黒魔女にするまで魔界に帰れない。というわけでチョコは黒魔女修行を始めるはめになってしまった。ついでに学校やらで起こる問題をこの修業で習得した黒魔術でなんとかかんとか解決していくという話。
青い鳥文庫読むのは夢水清志郎シリーズ以来だな……
そう言えば子ども向けの本ってこう、結構読みづらいものが多いね。漢字少ない上に言い回しも古臭い感じで現代日本語とはズレた感じがする文章ばっかり。だがまあ、これはそんなこともなく普通に読める。
これ夢水清志郎の方にも共通してるよね。そこら辺が大人にも受ける要素なのかもしれんね。
前から疑問だが大人にも人気の児童書って言われる類いの本が存在するけど、それを広めた大人はいったい何が原因で児童書なぞ読もうと思ったのだろう。自分の子供が読んでて知ったのか?

ホラーっぽい表紙だが2巻以降のはこんなんな感じでまぁ、ホラーではないわな。

黒魔女さんが通る!!―ライバルあらわる!?の巻 (講談社青い鳥文庫)

黒魔女さんが通る!!―ライバルあらわる!?の巻 (講談社青い鳥文庫)



つばさ文庫のアリスとかマーニー買うぐらいならこっちのほうがまだ有益な気がするね。あれ絵だけよくて読みづらいからな……結局どちらもまともに読んでない。
ちなみに電子書籍で買うのはあんまオススメしない。表紙絵、裏表紙とカバー折り返しの部分が収録されてないから。チクショー

*1:流石に「ド嬢の影響で作中紹介されてた本読みました」とか「SF好きになりました」とか恥ずかしいし……

「ド嬢曰く」1巻

アニメ化するそうだけど、本読まない層にこの内容受けるのか…?と不安になる。

何か本の内容知らないと意味ないのでは?と思わせる描写多い気が……(自分もほとんど読んだことない本ばっかり出てくる)。その割には第7刷発行とか書いてあってビックリ。意外に売れてるらしい……なんか有名なエッセイ漫画でも描いてんのかね?なんか女性向けのエッセイ系漫画はとにかく売れてる印象あるな。暇な主婦に好評なのか?

まあ作者的にはキャラデザ変えて欲しいそうなので、帰宅部並に可愛くすりゃそれなりに受けそうではあるけど‥‥‥。
いっそ、竹岡美穂あたりにキャラデザ担当してもらったらどうかとか思うんだが。アニメ層からは「文学少女」シリーズのってことで興味わかせられるし、SF読者層からは「ああ、スワロウテイルの‥‥‥」って感じで納得してくれる人選だろう。狩野俊介シリーズは読んでないのでなんとも言えない。

内容的には、読書家気取りたい町田さわ子(ド嬢)が、ユークリッジよろしく毎回新しい読書家アピール方法を思いついては遠藤って男子生徒に突っ込みもらうってパターンの話。

町田さわ子はなるべく本を読まないで本を読んでるふりが出来ないかと考えるぼっち女子高生。学校の図書館で人がいる時だけ本を読んで読書家アピールしている。それを見つけた読書家の遠藤に自分を「バーナード嬢」と呼ぶように強要したところから話は始まる。

最初さわ子は名言覚えて読書家キャラ気取ろうとしていたのだが、神林の登場頻度が増えたあたりから段々本自体のネタが増えてくる(本の内容自体にはさほど触れていない気がする)。そして、残念なことに、神林からの薦めでついにさわ子は本を読むようになってしまう。

さわ子は、バーナード・ショーから名前をとって自分をバーナード嬢と呼ぶように仕向けているとのことだが、バーナード・ショーという劇作家と読書との関連はよくわからない。

そんな、なんちゃって読書家ド嬢。
意外に「共感できる」って意見多くて、ああ、やっぱ読書メーターとかに居る奴って読書家アピっとんのやな‥‥‥となんとも残念な気持ちになりましたね。まあ、読書記録公開なんてやってる時点で、読書家アピールしたい自尊心肥大症になってんのは分かりきってるがな。

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