Negativedge

はてなグループ難民

「ド嬢曰く」1巻

アニメ化するそうだけど、本読まない層にこの内容受けるのか…?と不安になる。

何か本の内容知らないと意味ないのでは?と思わせる描写多い気が……(自分もほとんど読んだことない本ばっかり出てくる)。その割には第7刷発行とか書いてあってビックリ。意外に売れてるらしい……なんか有名なエッセイ漫画でも描いてんのかね?なんか女性向けのエッセイ系漫画はとにかく売れてる印象あるな。暇な主婦に好評なのか?

まあ作者的にはキャラデザ変えて欲しいそうなので、帰宅部並に可愛くすりゃそれなりに受けそうではあるけど‥‥‥。
いっそ、竹岡美穂あたりにキャラデザ担当してもらったらどうかとか思うんだが。アニメ層からは「文学少女」シリーズのってことで興味わかせられるし、SF読者層からは「ああ、スワロウテイルの‥‥‥」って感じで納得してくれる人選だろう。狩野俊介シリーズは読んでないのでなんとも言えない。

内容的には、読書家気取りたい町田さわ子(ド嬢)が、ユークリッジよろしく毎回新しい読書家アピール方法を思いついては遠藤って男子生徒に突っ込みもらうってパターンの話。

町田さわ子はなるべく本を読まないで本を読んでるふりが出来ないかと考えるぼっち女子高生。学校の図書館で人がいる時だけ本を読んで読書家アピールしている。それを見つけた読書家の遠藤に自分を「バーナード嬢」と呼ぶように強要したところから話は始まる。

最初さわ子は名言覚えて読書家キャラ気取ろうとしていたのだが、神林の登場頻度が増えたあたりから段々本自体のネタが増えてくる(本の内容自体にはさほど触れていない気がする)。そして、残念なことに、神林からの薦めでついにさわ子は本を読むようになってしまう。

さわ子は、バーナード・ショーから名前をとって自分をバーナード嬢と呼ぶように仕向けているとのことだが、バーナード・ショーという劇作家と読書との関連はよくわからない。

そんな、なんちゃって読書家ド嬢。
意外に「共感できる」って意見多くて、ああ、やっぱ読書メーターとかに居る奴って読書家アピっとんのやな‥‥‥となんとも残念な気持ちになりましたね。まあ、読書記録公開なんてやってる時点で、読書家アピールしたい自尊心肥大症になってんのは分かりきってるがな。

1冊目

紙のインクの匂いて。確かに新品の本は独特のにおいするけどさ。あれはインクの臭いちゃうやろ。ガリ版刷りの時と臭い全然違うし。どっちにしろ古くなったらそんな匂いなくなるよな。かび臭くなる。これR.O.Dとかでもやっててクソ寒かったな……言ってて恥ずかしくないのか?とか以前に最早テンプレと化してるセリフなのかな

p6

オナニーとか読書とかネットサーフィンとかでも。
いや前二つは違うな。ありそうなところでは賭博か酒かタバコ。
あっ、「麻薬」。一番ぴったり来る

p7,8

いやほんとに誰だよ

p10

なんという嬉しくないパンチラ......

世阿弥曰く。

図書委員、長谷川スミカ登場。

P14 名言

後藤隊長の台詞って「だから、遅すぎたといっているんだ!」しか覚えていないが...

2冊目

すでにこの段階で登場している神林。意外に早い。神林登場してから名言漫画から読書漫画に移行したとか言ってた奴誰だ。

P17

筒井康隆の『あるいは酒でいっぱいの海』はコレが元ネタになってるんだからね
ファンにはなにじみ深いのに今更なぜ変える!
ニュアンスが原文と違う?うるせえバカ!
SFはしょっちゅう絶版になるんだけど、復刊したと思ったら表紙がダサくなったり
あっ
ディックの真っ黒い表紙はイイよ。買い直した。
ウフッ!
……でタイトルが微妙に違ってたりガッカリなこともたまにあるんだよ。

スタージョンの『死ね、名演奏家、死ね』は『マエストロを殺せ』なんていう味も素っ気もないタイトルに変えられたことがあったし
ヴォネガットの『スローターハウス5』は昔『屠殺場5号』だったんだ
日本語のほうがわかりやすくてよくね?

あとジュール・ヴェルヌの『海底二万里』!
『海底二万海里』だったり『海底2万マイル』だったり『海底二万リーグ』だったり……
えーと、まあ、これはどうでもいいやアハハ!

あとフレドリック・ブラウンの『天の光はすべて星』
コレ昔は『星に憑かれた男』だったんだって!この改題はスバラシイ!!
今売ってるのは表紙もステキで
ウフッ!ンフフフフ…

あいつ、SFの事になると早口になるの気持ち悪いよな…

『あるいは牡蠣でいっぱいの海』

確かに変に方々で使われてるよね

ヘリオガバルス: あるいは戴冠せるアナーキスト (河出文庫)

ヘリオガバルス: あるいは戴冠せるアナーキスト (河出文庫)

『死ね、名演奏家、死ね』

あー、確か忍者スレイヤーとかにもなんか改編されて使われてるよね。


なんかこう、確かに実際に読んだりすると元のタイトルの方が良くない?って思うけどここだけでタイトルあげられると、どっちでもよくね?ってしか感じないな

SF小説

p24

名言だけじゃイマイチ持たなくて、図書室漫画らしく本そのものもネタにすることになった

名言漫画じゃなかったのかこれ......
ていうか、2話でネタ切れて。

SFはファンを名乗るハードルが高い。最低限これとコレとコレを読め的な課題図書が1000冊あると聞く。そのラインナップもよく知らない程度のにわかなので、「SFファンです!」とはやすやすと言えない

面倒臭っ!
ま、要するに実在してないってことだろう

僕が大して読書家じゃないという大きな問題があり

どうでも良いけど、こういう「実は読書家なのに本あんま読んでないアピール」されると本当に読んでない人が困るんだが?
世の中には特定分野の本しか読まない上に、読むスピード遅すぎて読書家名乗れない人種がいるってことも覚えておいてほしい。

3冊目

いまは、コレがせいいっぱい

カリオストロの城……?

井伏鱒二曰く。

花に嵐のたとえもあるさ
さよならだけが人生さ

そういや最遊記でこれ知ったけど具体的にどういう意味なのか分からずに使い所に困ったな

SFって?

そ~いう厳密な定義とか内ゲバ的な定義の云々どうでもいいんで現状だけおしえてくんない?
こんな感じの適当なので良いんで。

SFは、存在しうるもの、いつの日か存在するようになるかもしれぬものを扱う

天使と宇宙船 (創元SF文庫)

天使と宇宙船 (創元SF文庫)

4冊目

シェイクスピア曰く

聖書を引用する正しいシチュエーション‥‥‥それは
犯罪者が残す、犯行メッセージよ!!

完全に合ってる

5冊目

シャーロック・ホームズ曰く

映画見てから原作読んだらアクションシーンなくてがっかりしそう(映画見たことないけど)

原作は当然読んでる前提で映画を観て
「こんなのホームズじゃない」とか言うのが理想だから

ホームズ好きはあんな地雷臭い映画そもそも見ねぇんじゃねぇかな………

P53

ああん?せめてグラナダTV版「シャーロック・ホームズの冒険」見てから言え

江戸川乱歩

ゾクゾクさせるタイトルと表紙絵に惹かれ、夢中になって読み漁った

え…あの表紙絵に…ないわー…あんな気味の悪い表紙が良いの…?
そういや昔のSFって変に劇画調の表紙多いね。この世代特有のセンスなんだろうか……生理的に無理なんだけど。

6冊目

神林しおり曰く2

グレッグ・イーガン自身、結構よくわからないまま書いている

いや、流石にそれはないだろう…

そもそも難しい小説を読んでいてよくわからない部分があった場合に、実際引き起こされる問題とは一体何だと思う?
それは作者が作品に込めた情報が読者の理解度によって劣化してしまう。つまり送り手と受け手の間で情報の不均衡が生じることにあると思う。
だが、もし送り手と受け手の間で常に情報が均衡しているという絶対法則が存在していたら?
私がよくわからない時、同じ部分作者もわからないという説だ。
作者の理解度が常に100%だというのはただの幻想だ。読者は誰も作者本人ではないのだからそれはあくまで期待値に過ぎない。
箱の中で生きている状態と死んでいる状態が重なり合って存在しているシュレディンガーの猫。それと同じであると考えるんだ。本の向こうであらゆる理解度の作者が量子力学的に重なり合って存在している。
読者は読書(観測行為)によって初めて作者との間で共有しうる一つの理解度を認識し、そして世界は読者(観測者)の数だけ果てしなく分岐していく。
結果読者は分岐した世界で無自覚なまま自分だけの作者を得ることができる。多世界解釈ってやつな。
つまりどんなによくわからなくても常に私たちは正しいといえるんだ。

そうかすごいな、何言ってんだお前

グレッグ・イーガンは多少よくわからなくても
すっっごくおもしろい!!

いや、それはねーよ……科学うんちく抜きにしたらクソつまんねーだろ……

ハードSFを読む上で求められるリテラシーとは
「難しい概念を理解できる知識を持っているか」ではない
「よくわからないままでも物語の本質を損なわずに作品全体を理解するコトが可能な教養のラインを感覚で見極められるかどうか」だ……

何言ってんだこいつ……
「本質を損なわずに作品全体を理解する」能力でもなく「作品全体を理解することが可能な教養」があることでもなくて「教養のラインを見極められる」?
「バカをバカと見抜ける人でないと(ハードSFを読むのは)難しい」ということかね

7冊目

銃・病原菌・鉄

p65

イタいっつーか、度胸あんな……学校でこんなことしてたら何気取ってんだよって因縁つけられるのが落ちでは?

p66

何の意味が……て言うかまあ突っ込まれてるけど

p68

amazonってベストセラーならなんでも薦めてくるからそれアピールになんなくない……?

pop

p70

プロのライターだって未読の本のレビュー書いたりするんだから問題無いよ

そうなの?て言うかこれ言いたいだけなんちゃう?ていうか作者のことか?

p71

遠藤全然長谷川の方向いてなさすぎて泣ける

p72

ポップの内容あってるのかあってないのか良いのか悪いのか中身読んでないから何ともコメントしづらい…

8冊目

フェルマーの最終定理

出た!カフェで読書!超手軽に出来る文化人アピール!
実際問題として、次の客が席空くの待ってそうな状況で席でのんびり本を読むなんて出来そうにないが。
仮に客のいないカフェに行ったとしても、客の話し声や音楽やらがうるさくて読書に集中できないのでは?
というか喫茶店みたいなテーブルべたついてるとこで本読みたくない……。
ていうか、席の座り心地が図書館以下……。どころか、電車のシート以下だよね大抵の喫茶店の席って。落ち着いた気分にも寛いだ気分にもなれずに針の筵のような状態で本読まなきゃならんて何の拷問。第一タバコの臭い充満しまくってているだけで気持ち悪い……
ていうか、ブラックかハーブティーしか選択肢無いのはなんか根拠あるのかな。ていうか、なぜホット。

p77

むしろ未読で今から楽しめるのは羨ましいぞ

あーーーーー!
それ!読書家がよく言う上から目線の最たるヤツ!!

そう言えばそうね。言ってる奴居る。正直意味分からんセリフだけど。
こういう心境になれるときって、映像化した作品見てから原作読むってパターンの時だよね。大抵の映像化した作品は駄作だから、どうやっても原作は面白く感じられる。ただしラノベは除く。

学生の頃読みたかったなーそうすればもっと数学勉強したのに

言ってるヤツいんの?こんな恥ずかしいセリフ……。勉強してねぇの?勉強すりゃもっと良い成績とれたとでも言いたいのだろうか……。俺?俺は無理だね。

夏への扉

p81

「SF語るなら最低千冊」!
ムリでもせめて普通に本屋で買える青背全部読んでから言え

無茶言うな

『なぜSFファンは色々うるさいのか?』

9冊目

舟を編む

そういや、岩波文庫って学術向けばっかで全く売れてる感じがしないのに、何故か潰れないよね、岩波書店集英社や角川や早川が営業努力(ラノベ調の表紙)で必死こいて若者向けにアピールしてるのに、岩波書店はなにもしていない。ひたすら古くさい(著作権切れたら売れない気がするんだが)本を昔と変わらぬ装丁で売ってるだけ。
個人的に出発不況がほんとうに起こってるんなら真っ先につぶれなきゃおかしい会社だと思うのだが‥‥‥。今のところ全くつぶれる気配がない。

トータル・リコール

p89

カッ……コ、イイ……?ええ……
それはねーよ……

p91

ああ、そういえば妙に縦に長いよね、早川文庫。なぜ大きさを他社と合わせないのか……。そんで最近では他社に合わせるどころか余計縦長にしてるみたいだし。何がしたいのやら。
ちなみに、どうもサイズがでかくなったのは2009年辺りらしい。2007年の「輝くもの天より堕ち」は縦153mmだが、2010年の「天体の回転について」は158mmになっている。

2009年4月:この月以降の新刊より、文庫のサイズが縦に大きくなり、活字が大きくなった「トールサイズ」となる。既刊も重版時等にサイズ変更される[3]。

ja.wikipedia.org

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

ハヤカワ文庫 - Wikipedia

p93

る攻めに対するカウンターワードって、帰宅部みたいなことしてんなこいつ……どっちが先なんだっけ?

11冊目

ゴセシケ

P106

「がらがらどん」ってここで出てたのか。読んだことないけど。調べたら1965年発行らしい。

どんがらがん (河出文庫)

どんがらがん (河出文庫)

P108

合成怪物?人造人間22xみたいなの?SFこども図書館シリーズってのにそもそも聞き覚えがない……
このタイトルだと1976年に出版されてるらしいが、神林歳いくつ?
まあ、年齢については突っ込まないほうがいいな……内容的に50代あたり向けだよねこの漫画。ちょうどSFブームだった頃の世代と時期がかぶるというか……

合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選)

合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選)

Amazonでページ開くと関連書籍にド嬢があんのよね…わっかりやすぅい

P109

コレ聞いたら思い出すハズ
フフフ……
ゴセシケ

ボスケテ

あー……でもダメだー
子供のころに読まないとダメだー
手遅れだー

う、うぜぇ……

むしろ中間期のモノ持ってるの貴重じゃない?

12冊目

電子書籍

電子書籍元年!そんなのもあったな……最近やっと普及しはじめたという感じしかしないが。2010年て……。どう考えてもフライング。当時からしても一体何をそんなに焦っているのかという感じでしたわな。確か、Kindleに日本の電子書籍市場を奪われるからとかなんかそんな動機でなんか色々動いてたような……。あんな低解像度のKindleで何ができると本気にもしていなかったがまあ、現状見るに予想は当たってたね。対策は失敗したみたいだけど。SONYとかSHARP電子書籍フォーマットに相互変換可能な統一フォーマット作るとか国主導でやってたけど結局無駄になったね。
スマホ電子書籍読んでる姿がカッコいいて……。それ凄いって言えるのはガラケーの時までじゃないのか…個人的に代替品で我慢してるてイメージしかないんだけど……。アプリ自体が出来合いのものだし、「今日はたまたま本持ってくるの忘れたから仕方なくスマホで読んでる」って感じにしかなら無い。タブレット使うんならともかくさ……だってスマホのあの小さい画面で読むよりそっちの方が良いでしょ。まあ本読むためにタブレット買うのもどうかって気もするが。
ていうか、高校生の癖にやり方わからんて……

あとがき

『合成人間ビルケ』

今はタイトル「いきている首」になっている模様

いきている首 [冒険ファンタジー名作選(第1期)]

いきている首 [冒険ファンタジー名作選(第1期)]


と言う感じでネタ満載でなかなか面白い。意外に

ちなみに、カバー下の表紙は新潮文庫のパロディなのだが、どういうわけか電子書籍版には収録されていない。
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多分、担当者が何のパロディなのか気づかずに未収録になってしまったんでしょうな。知ってたら外したりしない。やっぱ一迅社の社員って学がないな